
25歳
イメージの通り、ホステス界では、不倫は文化です。
アイリもホステス時代不倫をしていました。が、今の私があるのは、ホステス時代に出会った既婚者の彼との不倫のおかげです。
彼との出会いがお金やステータスが一番大事だと思っていた私の価値観を変え、当時付き合っていた彼と婚約破棄。
本当の愛を知り今に至ったかのストーリをお話ししましょう。
記事の内容
- ホステス 不倫は文化
- 水商売で働き始めた理由
- 結婚を決めてた相手
- 彼との出会い
- 婚約破棄
記事は5話シリーズになっているので、読んでみてくださいね。
ホステス 不倫は文化
私は若い頃から水商売で働いていたので、周囲には不倫関係の男女が山程いました。
なので、不倫は文化といいますか(笑)本当によくあることだと思っていて、深く考えていませんでした。
水商売で働き始めた理由
私は片親で、父親の顔を知りません。
母親は愛情をもって私を育ててくれましたが、なにぶん、いつもお金がありませんでした。母子家庭ではよくあることですよね。
なので私は16歳から年齢をごまかして水商売で働いていました。ちなみに水商売で働くには、法的では18歳から可能です。当時はユルかったですから。
その事情があって仕方なく始めたとはいえやるからには本気でやっていましたし、飲み屋の仕事は慣れてくると意外と楽しかったです。
良くしてくれるお客さんが増えてきた辺りからはホステスの仕事は案外気に入っていました。
結婚を決めていた相手
水商売で働き始めて何年も経ち、当時25歳、私には結婚の話が出ている彼氏がいました。
しかし、その彼はとても攻撃的な人で、私はその結婚にあまり乗り気ではありませんでした。むしろ不安が多すぎて断ろうか、どうしようか、と迷っているタイミングでした。
彼との出会い
婚約破棄しようか悩んでいた時期、彼、まことさん(49歳)とは、昔働いていたラウンジで出会いました。
初めて来店したときの彼はママのお客様に連れられて渋々、といった様子でした。
ママから「多分アイリのような性格の子が好きだと思うから、頑張って次に繋げてね」と事前に指示され隣に座ることに。
初めまして、と目を合わせた瞬間、なにかを感じました(笑)
彼も同じようになにかを感じたらしく(笑)話が弾み、トントン拍子に連絡交換の流れに。
それからは週に何度も来店してくれるようになり、約半年の間、彼は本当にキチンとマナーを守って遊んでくれる最高のお客様でした。
でも私の願望をすべて叶えようと頑張ってくれる彼の優しさを受け取るうちに、彼を知っていくうちに、私のなかに何故か少しずつ、罪悪感が芽生えてきて…。
それは今までお客様に対して抱いたことのない感情でした。彼は他のお客様と違い、全く見返りを求めてこなかったからだと思います。
ただ私の隣にいるだけで癒されると言い続けていて、それがなんだか健気で。こんなに献身的な人っているのだなと。
とはいえ彼は結婚していたので、関係を持てば不倫になる事は初めからわかっていましたし、、
婚約破棄
結局私は、こんな気持ちでは結婚できない、と婚約を破棄しました。
すると当時の彼氏はすごく怒って、ストーカーまがいな行動をとるように…。それを守ってくれたのも、今の彼でした。
私の勤務が終わると一緒のタクシーに乗り、全く反対方向である私のマンションまで送ってくれて、さらには部屋の前までついてきてくれるようになったのです。
そこまでしてくれるのに、彼は本当に部屋の前まで送るだけで、部屋に入れてと言ってくることは一度もありませんでした。
それが決定打といいますか、完全に好きになってしまったポイントですね(笑)。私のほうから「ちょっと休んでいく?」と部屋に誘って…。それから彼は週に2〜3回、私の部屋に泊まるようになりました。